ようやく海が凪ぎたので、春の大ヒラマサ狙いで
いつもの地磯へ、出勤前の朝まずめ釣行。
少しずつ明るくなりはじめたAM5:30に入磯。
今日の日出は5:55、潮は若潮、満潮からの下げ始め。
ロッドを用意し、磯に立って海を見ると、
潮流ほど良く、潮目が足元から沖へ延びていい雰囲気。
しかし、ややうねりが強く、時折波が磯を洗う。
立ち位置が海面から5mほどの1箇所に限られ
魚がヒットしても条件的には厳しい状況。
夜明け15分前にキャスト開始!
まずダイビングペンシルで丁寧に探る。
先月下旬にバラした時のように
すぐヒットしてくるかと思いきや、意外にも反応が無い。
左、正面、右と扇状に探るがノーバイト。
次にポッパーで派手にアピールしてみるが、
これにも完全に無反応。うーむ。
こういう時は、実績あるミノーの出番。
マグナムミノーのダツカラーを装着し、
潮目の周辺をトレースしていく。
すると、6・7投目あたりでコツンと小さなアタリ。
すかさず合わせると、ドンという手ごたえ
50mほど先の海面でギラリと魚体が光る。
あれっ、重いけど簡単に寄ってくる。
何だ?巨ダツか?と思った刹那、
一気に突っ走る!
のされそうになるが、必死にロッドを起こす。
ブンブンと首を振っている。ヒラマサだ!
しかし、うねりの強い今日の海況では
立ち位置を移動できないため、
左右に走られると勝負にならないのは明白。
ドラグが2~3m出たところで
スプールを鷲掴みして強引に止め、
ロッドの弾力でとにかく耐える。
1分半ほどの力比べを経て、魚の頭がこちらを向いた!
ここが勝負と鬼ポンピングで一気に寄せる。
足元のサラシの中で、銀色の魚体が浮く。
目測130cm、デカい。
ここから磯際の攻防。足元に突っ込んでは浮かせ、
また突っ込んでは浮かせを繰り返すこと7~8回、
その度、海中の根にリーダーが触れるが、
フロロ40号なのでとにかく強引にファイト!
魚はついにグロッキー、海面に巨体を横たえた。
しかし問題はここから。
どうやってランディングするか?
海面まで約5m、
背に担いでいるランディングシャフトでは届かない。
かといって、うねりが強く磯際に降りるのは危険。
迷った挙句、立ち位置の約2m下の小さな岩棚に
魚をぶり上げるしかないと結論。
押し寄せるうねりにタイミングをあわせて、持ち上げるが‥‥失敗。
もう一度‥‥失敗。何度か挑戦するがうまくいかない。
さてどうしようかと思っていると、奇跡の大うねりが!
どっぱーんと頭からシブキを被るが、魚は岩棚の上に残されている!
ふぅやれやれ、あとは慎重にギャフを打ってランディング成功!
魚をよく見ると、口から古いハリスを1mほど引きずっている。
太さは20号くらい。
泳がせ釣りの仕掛けだろうか、喉の奥をのぞくと、
大きな錆びた釣り針が胃に突き刺さっていた。
尾鰭の後端も欠損しており、痩せてちょっとかわいそう。
そんな状態でもルアーを食ってくるのだね。
全長132cmありましたが、重量は15.4kg
コンディションまともなら20キロ近くあったでしょう。
【タックル】
ロッド:テンリュウ パワーマスターPWM110EXH
リール:シマノ 98ステラ10000H
ライン:よつあみ PEフルドラグ6号+スペーサーPE12号+リーダー デュエル フロロ160LB(40号)
ルアー:マングローブスタジオ ストライクプロ マグナムミノー160 ダツカラー |